近視とは?

近視は、近くのものがよく見えるのに対し、遠くのものがぼんやりとして見えにくいという特徴があります。

 

本来、眼球に入ってきた平行光線は、調節力を働かせて網膜上に焦点を結ぶものですが、近視の場合、調節力が働かず、網膜よりも手前に力の焦点が結ばれます。近視には、角膜と水晶体のカーブの度合いが強いために屈折異常が起こる屈折性近視と、眼球が通常よりも長く、全体的に引き伸ばされているために屈折異常が起こる軸性近視があります。

 

屈折性近視は、読書やパソコンをする機会の多い人がなりやすく、軸性近視は、遺伝によって引き起こされることが多いです。軸性近視は、網膜が引き伸ばされて薄くなっているため、網膜剥離や近視性網脈絡膜萎縮になりやすく、新生血管ができやすいので、眼底出血の原因にもなりやすいです。

 

しかし、近視自体は病気ではなく、屈折異常の一つですので、矯正視力が低下したわけではありません。成長過程によって近視は進行しますが、20代になると進行は止まるといわれています。しかし、生活習慣の変化や平均身長の上昇などによって、現在では子どもの近視の進行率が高く、20代を過ぎても近視が進行することは多いといいます。

 

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